コーチングとは?
弊社のサービスの一つであるコーチング。
ビジネス界隈では少し有名になってきまいたが、よく分からないという方のために説明したいと思います。
コーチングとは、会話から相手の能力を引き出し、自発的に行動を促すプロセスです。
広い意味でのコミュニケーション手段、マネジメント手法になります。
自分自身の思考の整理、モチベーションアップにも有効です。特に相談相手が少なくなってしまいがちな経営者には、学ぶことも受けることもオススメします!
コーチングは、ネットで見ることができる情報でもLINEヤフー、キリンビール等の大企業が取り入れていますし、優勝したWBC日本代表の白井コーチや千葉ロッテの吉井監督もコーチングの本を出版してますね。
部下指導の現場だけでなく、個人の悩みを解決する「パーソナルコーチング」や経営者の次の指針の手助けをする「エグゼクティブコーチング」といった種類もあります。
私は経営者とより深い話がしたいと思ったので、PHP研究所のコーチング講座に通い、ビジネスコーチの認定資格を取得しました。
PHP研究所はパナソニックの創業者松下幸之助が設立した会社で、ビジネス書の出版と企業向け研修を主事業としています。受講生には経営者、士業、企業の管理職から一般社員まで様々な方が参加されていました。担当講師の方は数多くの大企業と取引しており、その組織作りの成果はビジネス雑誌の記事にもなっていました。
コーチングとティーチングとの違い
コーチングと聞くとスポーツのコーチみたいな印象がありますが、そのイメージされるコーチとコーチングは別物です。スポーツの体育会系コーチのしていることは、「ティーチング」(指導)です。
ティーチング
上下関係によって一方的に指示したり、教えたり、命令したりする。部下から話を聞くことは少ない。

コーチング
対話相手が自分自信で気づきや学びを得るようサポートする。指示、アドバイスは少ない。相手に話をさせる、それを傾聴する。

上の立場になると「部下の話なんて聞いてなれないよ。さっさと指示通りに動いてくれたらいい。」 と言いたくなるところです。
日本人は子供の頃の学校教育からそのように教育されてきましたので、マインドを変えることは簡単ではないと思います。
方法、ノウハウを知らない段階の新人への指導、短期的な成果を追い求める時にはティーチングも非常に有効です。私も営業時代、「今日この目標達成できなかったら怒られるな・・・。」と思いながら、必死に取引先に回った経験があります。ただ、短期的な成果を追い求め過ぎてと強烈なストレスがかかることもあるりますね。強度なストレスがかかり続けると人間は正常な判断ができなくなって、コンプライアンス上の問題が出てくることもあると思います。
使い分けができる選択肢の一つとしてコーチング技術を持つことは、良いことではないでしょうか。
コーチングの具体的手順
どんなことをするか分からない方に、すごく簡単に流れを説明します。
- 相手との心理的な壁を取り払う
- 相手に気持ち良く話をしてもらう
- こちらが傾聴、適切な相槌、効果的な質問をして気づきを与える
- 話をしていると自分自身で答えが見つかる
- 次の行動を促す
文章だとすごく分かりにくいですね (^^;
最初の「相手との心理的な壁を取り払う。」これがものすごく重要です。
ラポール形成(心が通い合う関係)とも言います。
部下は上司と会話するときに、「何か怒られるかもしれない。下手なことを話してしまったら、評価が下がるかもしれない。」と警戒心を持って話をしています。
その警戒心を解いて、何を話しても安全と思われることが重要となるのです。
コーチングでは、心理学的な手法である「ミラーリング」(鏡のようにポーズを合わせる)やペーシング(声の大きさや話のリズムを合わせる)を活用して、無意識下の警戒心を解いていきます。
このようにコーチングは数多くの心理学的手法を活用するので、マネジメントだけでなく、あらゆるコミュニケーションに使えたりします。
コーチングの効果
質の良いコーチングを受けたことがある方にしか分からないかもしれませんが、終わった後に以下の効果があります。
- 即座に行動しようと思える意欲
- 雷に打たれたような新たな発見
- 腹落ちするような納得感
- モヤモヤしていた霧が晴れやかになったような感覚 等
ティーチングで命令されてしぶしぶ行うよりも、自分が納得して行動するようになるので、動きが変わるんですよね。
人は常に色んなことを考えているので、自分でも気づいていないうちに思考がごちゃ混ぜになっています。話をしているうちに思考が整理されていって、考えがまとまるんですね。それが新たな気づきや納得感になったりするわけです。
最近パワーハラスメントが問題になり、従業員の退職や精神疾患になること、訴訟リスクが高まってきました。かといって放任したり甘すぎると従業員のやる気を引き出すことは困難です。現代は適切なマネジメントが求められている難しい時代だと思います。
さらに日本は少子化による人手不足の時代に突入しています。今後、生産年齢人口はどんどん減っているので、人手不足が解消することはないでしょう。
転職は当たり前になり、リモートワークや副業もできるようになり、働き方の選択肢は格段に増えました。今いる従業員のエンゲージメントを高めないと人材は減る一方になってしまいます。
つまりコーチングが必要とされる土壌がどんどん出来上がっているのです。
コーチングを受けたことない方は、実際に体験されることをオススメします。